ゴールドシュミット・ヴィンヤーズは、かつてルイヴィトン傘下にあったソノマのSIMIで副社長兼チーフ・ワインメーカーを務めていたニック・ゴールドシュミットが、自身が理想とするワインづくりを目指すためにソノマのアレキサンダー・ヴァレーに設立したもの。 そして彼は良質の葡萄を生み出すこの地を熟知している経緯から、アレキサンダー・ヴァレーとナパヴァレーの優れた葡萄で、少量生産のハイエンド・ワインをつくりつつ、冬になると南半球のニュージーランド、南米チリ等へ出かけ、いわゆる“空飛ぶワインメーカー”として活躍している。
このワインの産地は、ソノマのロシアン・リヴァー・ヴァレー。ソノマのなだらかな丘陵と穏やかな斜面にはかつてリンゴ畑があった。鳥もその鳴き声もいっぱい。果樹園は1990年の初頭までに葡萄畑に植え替えられたが、このワインはその時を思い起こさせるシンギング・ツリーと名付けられた。葡萄はロシアン・リヴァー・ヴァレーを有名にしたプレミアムワイン栽培テロワールを生み出したウイルソン・グローブ・フォーメーションから。このワインはまさに風味豊かな最高のシャルドネ。
ワインは明るい麦わら色で、黄桃とネクタリン、焼いた洋ナシの風味を持つ。口当たりは豊かで、十分なミネラル感を持ち、仕上がりはすっきりと。食前酒として、またシャルキュトリーとの相性も抜群だが、貝類、魚のグリル、鶏肉料理とも合わせて楽しめる。