カルネロス・クリークは、カリフォルニア大学デービス校でピノ・ノワールのクローン研究に携わっていたフランシス・マホニー氏が1972年に創設したワイン・ブランド。
カルネロスといえばナパヴァレーとソノマ郡にまたがる冷涼な葡萄産地域名（AVA）名として知られているが、元々この地域には多くの羊が飼われていたことから、スペイン語で雄羊を意味するこの名がつけられた。これがラベル上のオマージュ羊の由縁である。
その後カルネロス・クリークはローダイの歴史あるワイナリーVictorVineyards（ビクター・ヴィンヤーズ）の傘下に入り、ソノマの質の高い良質の葡萄を使用しつつ、伝統と革新の両面を活かしたワイン醸造手法を続けている。
ビクター・ヴィンヤーズは他にも、LAKE SONOMA WineryやVALLEY OF THE MOONといったソノマのワイナリーをも傘下に持つ。

ソノマ郡はナパヴァレーと比べてアラスカからの寒流が南下する太平洋と面していることから、冷涼な気候を好む葡萄品種を得意とする。
このワインはソノマ郡の中でも涼しい渓谷と緩やかな丘陵地帯に広がる畑の葡萄から造られ、鮮やかな酸味を特徴としながらも、深い味わいのバランスを見事に捉えている。
葡萄は最適な熟成度を見計らって収穫されたもので、繊細なアロマを保つ為に丁寧に全貌圧搾をし、その後低温発酵と澱とのコンタクトによる熟成を短期間行うことで、果実のピュアな香りと酸味、また力強さを失うことなくテクスチャーを高めている。

マイヤーレモン、白桃、そして新鮮なハーブのアロマが、柑橘類、青リン他のトロピカル・フルーツとの風味とが重なり合い、生き生きとした味わいへと導き、澱との接触熟成により丸みも加わり、キリッとした酸味とクリーンで爽やかな余韻が続く。
加えて、抜栓後数日間その酸味と味わいを維持できるのも特徴。ソーヴィニヨン・ブラン種では我々一押しのワインの一つ。

葡萄品種：ソーヴィニヨン・ブラン100%
アルコール度：1３.７% 750ml
ステンレスタンクにて発酵熟成